2018/4/13

宅建業法改正以後徐々に見えて来た

4月1日より改正され、インスペクションに関する事業を行ってきた事業者や不動産事業者は様子を見ながらバタバタとした動きをしているようです。
インスペクションに関する事業者とは大きく分けて、―検査事業など大きな市場ではないので大手と言っても大した事ないとは思いますが―、①以前より新築や中古住宅の瑕疵保険などの検査を行っていた検査会社、②インスペクションの資格を提供してきた民間の各団体に分かれるのではないかと思います。
 
今回の改正で「重要事項説明書の中にある検査が出来る人」というのは、建築士の免許を持っていて、「既存住宅状況調査技術者講習」という一日だけ受けて、超簡単な試験に合格したらもらえる資格さえ持っていればいいという事になっています。
ですので、①の検査会社に所属・契約をしている建築士は「一日講習を受けて資格を取ってきてくれ。そしたら新しい仕事が回せる」という事で、インスペクションに対し、ほとんど何の志もない人でも、インスペクションの依頼がくればするという立場の人達がまず存在します。
 
②は民間のインスペクターの資格を提供している団体は3~4はあると思います。
私は既存住宅状況・・・の資格を取る前に、日本ホームインスペクターズ協会(JSHI)の資格を試験を受けて合格し、そして協会に入会し、現在会員となっています。他の団体の事はほとんど知らないので良くも悪くも書く気はありませんが、このJSHIには資格を取った後、入会しないといけないという決まりはありません。が何故入会しその後もずっと続けているかは、この協会がとてもインスペクションに対し真面目で、志が高く、メンバーの一人一人が真摯に取り組んでいると思えた(今現在も尊敬すべき人が多くいます)からです。
全国に支部を設け定期的に勉強会、研修を行い、、あるべきインスペクションの姿について意見・情報交換を行っています。
①とは明らかに質の異なった仕事をしているという意識はあります。
 
4/1以前は、検査する方も、斡旋をする不動産会社も、今後どう動いたらいいのかが分かっていませんでしたが、検査会社はそろそろ囲い込み、逆に不動産業者は安さや都合のよさなどで斡旋する検査会社を決め...、というころでしょうか。
 
買主のお客様は、①斡旋された検査会社で検査をしてもらう、②自分で探したインスペクターに依頼する。どちらも選べると思います。
 
どちらから依頼が来るかは分かりませんが、私はJSHIの高い志を持って、中立性を堅持し、丁寧な仕事を心掛けたいと考えております。よろしくお願い致します。